地域リハビリを学ぶ会
ニュース
令和6年度 第1回 地域リハビリを学ぶ会
医療・介護報酬同時改訂について
~そこから読み解く、今後の地域リハの見通し
2024.9.5(Thu) 19:00~20:30 参加者23名(+お子さん1名)
講師:長尾 俊さん
社会福祉法人ろく舎 医療部 統括部長 理学療法士
特別講演(zoom):山崎 摩耶さん
前衆議院議員、元日本看護協会役員
今回は社会福祉法人ろく舎 事業管理局部長の長尾俊様を講師にお迎えし、
「医療・介護報酬同時改定について」をテーマに、リハビリテーションの歴史から、
地域社会に求められる今後の地域リハビリテーションのあり方についてご講義をいただきました。
さらに、今回は特別講演として前衆議院議員、元日本看護協会役員の山崎摩耶様にオンラインにて
「これからの地域リハビリテーションへの期待」をテーマに、今回の改定について整理したうえで、
日本慢性期医療協会の強化型訪問リハビリの創設や通所リハビリの医療介護連携の強化や、
DXと生産性向上への取り組みなど今後のあり方について、また、スマートデバイスの活用や
在宅オンデマンドのリハビリシステムなど保険外のサービスについてお話しをいただきました。
改定の度に、何故このような改定内容になっているのだろうか?と思うことがありますが、
その背景を知るためには、いままでの歴史を辿りながら、
保険制度の仕組みや法律を理解することが大切であること、
また、保険制度を維持するためには、給付抑制の結果を出す事が重要であることを認識しつつ、
現在の社会に対してどのような地域リハビリテーションが必要なのか、
制度にとらわれずに新しい視点でサービスを考えてみることも必要な時代に
なっていることを知る機会になったと思います。
今後も、地域や現場で役立つ情報伝達や研修会を定期的に行っていきます。
お子様の席もご用意しておりますので、気軽にご参加いただければと思っております。
今回参加していただきました方々、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
【参加された方の声】
・もう一度自分のリハビリを見つめ直す良い機会となりました
・新しいリハ職の在り方を探り続けようと思いました
・温故知新で歴史、背景などを知ることは今後に役立つと思います
・リハビリが求められていることを再確認できました
・国の方針や経営者の視点をもちながら日々の業務につこうと感じました
長尾 俊さん
山崎
摩耶さん
令和5年度 第1回 地域リハビリを学ぶ会
今さら聞けない!情報共有しませんか?
~あなたの事業所はどうやっていますか?~
2023.11.8(Wed) 19:00~19:30 参加者11名
本研修会は1年ぶりの開催となり、昨年に引き続きzoomでの研修となりました。
今回は当会主催の研修会としては初めて座談会形式をとり、参加者の方々を2グループに分けて
意見交換会・情報交換会を実施いたしました。
申し込みいただいた参加者より事前に質問を集め、制度に関する疑問も出ていたため大まかに
「訪問看護事業所」に勤務する方と「訪問リハ事業所」に勤務する方とでグループ分けを行いました。
コロナ禍の影響もあり、他事業所の方との交流・情報交換の場が乏しくなった影響や普段の業務中に
不安。疑問に思うことが多いからか、両グループとも非常に活発な意見交換がされておりました。
以下に、グループワーク内で出た話題の一部をご紹介いたします。
・新しく入った職員への指導・教育方法について
→訪問の分野には新卒が入ってくることは少なく、また、訪問で同行しながら指導できる機会も限られているとことが、
どこの事業所としても悩ましいようでした。
実際に行っている対処方法としては、技術的な指導ではなく、事業所としてのリハビリ方針の共有や、
利用者様とどのように関わるように配慮しているかといったことを共有しているという意見が出ていました。
・来年度の法改正について
・訪問リハビリの卒業・終了(修了)のタイミングや持って行き方について
→利用者様全員が卒業方向で進めていくのではなく、ご本人やご家族様の意向を確認しながら進めることが
前提となっているようでした。
また、介入開始時に目標をケアマネ、ご本人、ご家族と共有しながら「ここまで達成出来たら卒業」など、
ゴールを明確に共通認識とすることも重要との意見もありました。
普段から、皆さんが疑問に思っていることや「他ではどうしているのだろう」と感じていたことについて
ざっくばらんにお話しできる機会となり、まだまだ、話し足りない部分があったようでグループワークの時間が
差し迫っても話題は尽きないようでした。
ZOOMでの開催ということで時間制限があり、盛り上がっている最中に終了となってしまったため、
来年度以降、対面での研修会を企画できるようになった際には第2回の座談会形式の研修も
行っていければと考えております。
ご興味のある方、若手でもいろんな人のお話を聞いてみたいという方たちのご参加、お待ちしております。
令和4年度 第1回 地域リハビリを学ぶ会
コロナ・自然災害BCP
~緊急時にどう動くか知っていますか?~
2022.11.4(Fri) 19:00~19:30 参加者25名(+お子さん1名)
講師:長尾 俊さん
社会福祉法人ろく舎 在宅支援相談センター
医療支部部長 理学療法士
本研修会は約1年半ぶりの開催であり、新型コロナウイルスの影響のためオンライン形式での開催となりました。
参加者はリハビリテーションに携わる方だけではなく、ケアマネジャー含め幅広いジャンルの職種が参加しており、
災害時において介護サービスが安定的・継続的に提供していくにはどのような対策が必要かを事例を通して、
わかりやすく説明していただきました。
以下に講義の一部を紹介します。
[BCPとは]
災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画(Business Continuity Planning :以下BCP)
のことであり、介護施設・事業所においては、介護サービスが安定的・継続的に提供されていくことが重要であり、
今後2024年には運営基準としてBCPの策定が義務化となる見通しです。
自然災害や感染症が発生したことにより、環境や生活習慣の変化が「寝たきり」を作ります。
寝たきりによって動かない状態が続き、身体機能やADLの低下を引き起こすため、いかにして災害時に寝たきりを防止して、
継続的にリハビリテーションの支援を行えるかが、人々の命を守ることにつながると感じました。
そのためには、災害のない平常時からBCPを元に各担当者の動き方や連絡手段、必要物資の整理・準備をしていくことが重要です。
またBCPは管理者だけが理解していれば良いのではなく、関わっているスタッフも緊急時にどのように考え、動けば良いかを想像し、
リーダーとスタッフ全員で共有していかなければいけないと改めて実感することができました。
BCPでは施設系サービス、通所系サービス、訪問系サービスはそれぞれに動き方は違い、特に在宅の方への支援は個別性が強く、
夏季と冬季での違い(夏季であれば熱中症対策、冬季は暖房が止まった時に厚着した時の排泄など)を想定していく
必要性があることを改めて考える良い機会となりました。
また、講師の長尾さん自身が体験した話も交えて説明して頂き、自分ならどう動けるか?
専門職として、人としてできることは?を考えるきっかけもいただいたと思います。
本会は地域で従事するリハ職・他職種の方々と交流を図ることを目的としており、オンライン形式で時間制限がある中での開催のため、
講師への質問時間や参加者同士の交流を深めるまでには難しい状況でしたが、お子様を連れた方も参加されており、
オンライン形式の良さも感じられました。
次年度も新型コロナウイルス感染状況に合わせて研修会を参加できればと考えております。
今後ともよろしくお願い致します。
本研修会は、昨年春くらいの開催予定でしたが、新型コロナウイルスの
影響で延期となりオンライン形式で開催となりました。
参加者はST以外の職種の方も多く、在宅で関わる中で、嚥下や発話があまり良くないのはわかるけど、
その症状をどのように評価するのか?
どのように介入すると良いか?
悩んでいる方々が多かったかもしれません。
今回の講義では評価方法や介入方法について、基本的な知識から在宅生活での介入ポイントなど、
動画を用いてわかりやすく説明していただきました。
早速学んだことを現場でいかしていらっしゃるのではないでしょうか?
以下に講義の一部を紹介します。
【コミュニケーションのポイント】
・発話内容・呼吸・会話明瞭度(田口法)を評価する
・自発話:話す内容+発話方法の意識→二重課題であること
・介入ポイントとして、口まわりを大きく動かす、唾液を飲んでもらう、質問方法の工夫(はい・いいえ 選択肢)すること
【嚥下のポイント】
・パーキンソン病の方の嚥下障害は高頻度に出現(50~90%)し、ヤールの重症度とは相関しないことがあること。
初期に発症することもある。
・パーキンソン病の方は嚥下障害の自覚に乏しいこと
ここ一年でやせてきたか? 薬の飲みにくさがあるか? 食事中に動きが悪いか?
・嚥下機能だけではなく、姿勢・認知機能など多くの因子が影響している可能性があり、多角的に評価・アプローチする必要がある。
本会は地域で従事するリハ職・他職種の方々と交流を図ることも目的としており、オンライン形式で時間制限がある中、交流を深めるまではなかなか難しい状況でありましたが、遠方の方も参加され、オンラインの良さも感じました。
また、当会では初のオンライン形式という不慣れな点があり時間制限などアクシデントなどありまして、講師、参加者の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。
次年度も新型コロナウイルス感染状況に合わせて研修会を開催できればと考えています。
今後ともよろしくお願い致します。
【参加された方の声】
・パーキンソン病にかかわらず、嚥下障害を評価する上で重要な視点を確認できたと思います。
・嚥下についてやはりPTの知識では見落としている、取りこぼしている内容があったように感じました。
STさんと連携できる場面では頼ろうと思いますが、そういう状況ばかりではないので、本日の内容は助かります。
・PDの精神症状や非運動症状を含めた嚥下の状態を学べました。
・誤嚥の要因がまとめられていてわかりやすかったです
・PDの方の嚥下や会話・コミュニケーションについてわかりやすい話しでした。
令和2年度 第1回 地域リハビリを学ぶ会
パーキンソン病における在宅でのSTSの関わり
~嚥下・コミュニケーションのポイント~
2021.3.8(Mon) 19:00~19:30 参加者40名(+お子さん3名)
講師:三好 友佳さん
札幌パーキンソンMS神経内科クリニック
言語聴覚士
令和元年度 第1回 地域リハビリを学ぶ会
みんな知ってる?災害時のリハビリテーション
2019.7.11(Thu) 19:00~20:30 参加者23名(+お子さん2名)
講師:木原 由里子さん
日本医療大学 保健医療学部 リハビリテーション学科
理学療法学専攻 講師
今回は災害時にリハ職種が
-
どのように関わっていくか
-
何ができるか
について、
日本医療大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 講師 木原 由里子さんをお招きし、被災地のボランティアに行かれた時の経験を踏まえて講義していただきました。
実際に被災地へのボランティアスタッフとして参加するためには事前準備として働いている職場や家族、友人への報告・連絡・相談など協力が必要です。また、持ち物は被災地に頼らずに、身の回りのことは自己完結できるだけの用意をする必要があることを知りました。
実際に災害現場でのチームを構成する際には互いの顔や職業がわからないため、コミュニケーションを図りつつ役割を分担していき、指示を待ち続けずにチームで考えて行動していくことが必要です。リハ職種に求められることは、避難所を安全かつ快適に過ごすための環境調整の提案やダンボールベッドなど災害時に利用できる道具の使用方法を伝えることが重要であると感じました。
災害復興時にリハ職種が支援する際、元々の被災地の人的・物的な社会資源以上のサービスを提供してしまうとボランティアが終了した後サービスを維持できない恐れがあります。災害の復興には被災地の地域団体や個人の「受援」とボランティアによる「支援」との連携が重要であり、住民主体における活動の習慣化に繋げていけるように互いに共通理解としていくことを実体験を踏まえて教えていただきました。災害時にリハ職種ができること、手順についてそれぞれディスカッションし、各テーブル盛り上がっていました。
講義終了後には会場中央に設置していたダンボールベッドを参加者に実際に使用していただき、解体作業を通して組み立て方法も学ぶことができました。
今後も研修会を開催しますので、お気軽にご参加ください。また地域リハの情報コミュニケーションの場としてご利用いただければ幸いです。
【参加された方の声】
・避難所での体操というイメージが強かったが、災害急性期には環境調整がメインであると知れて
よかった
・地域包括ケアの考え方が似ているため、役に立つと感じた
・災害時のイメージを共有できました
・実際に体験出来る機会はないが知っておかなければならない内容だったので勉強になった
・実際の介入例などを提示していただけて、勉強になった
木原由里子さん
段ボールベッド
平成30年度 第2回 地域リハビリを学ぶ会
パーキンソン病における在宅での転倒予防とリハビリテーション
2019.3.14(Thu) 19:00~20:30 参加者41名(+お子さん2名)
講師:高橋 美博さん
北祐会神経内科病院 作業療法科 主任
満員御礼!
今回は神経難病の中でも普段リハが関わることが多いパーキンソン病における
①すくみ足のリハ
②寝返り・起き上がりのリハ
③自宅の環境設定
について、北祐会神経内科病院の高橋美博さんに講義していただきました。
①すくみ足では、視覚での格子と床の線の歩行改善の違いがあることや、改善には認知面や
情動面への介入が重要とお話をいただきました。
②寝返りや起き上がりでは、実際の患者様の動画を見ながら寝返りパターンを確認し、
掛布団に負けない肩甲帯や体幹などの回転力を高める練習が必要であること、
足元やシーツなどベッド周りの環境調整が動作獲得に有効との事でした。
③自宅での環境調整では、収納物は目線の高さにすることや、手すり設置時にテープを貼る
などの日常生活の工夫を学びました。
講義後にはグループワークを行い、各事業所の取り組みについて活発な情報交換が行われました。
今後も、地域や現場で役立つ情報伝達や研修会を定期的に行っていきます。
お子様の席もご用意しておりますので、気軽にご参加いただければと思っております。
今回参加していただきました方々、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
【参加された方の声】
・知っていた内容がより鮮明となり、明日からすぐに現場で使える知識となった
・映像など実際の介入場面が見れて勉強になった
・PDの基礎的なところから説明がありわかりやすかった
・ちょっとした工夫が動作に影響するという事が臨床に生かせそうです
・グループワークでどうPDに関わっているかお聞きすることが出来たので、病院に
戻ってから退院後の事をイメージしてセラピーしていきたいと思います
高橋 美博さん
KIDS席
平成30年度 第1回 地域リハビリを学ぶ会
こんな時どうする!?困ったときの自助具・福祉用具(+α)
2018.10.18(Thu) 19:00~20:30 参加者29名
講師:小林 豪さん
札幌山の上病院 リハビリテーション部 課長 作業療法士
今回は昨年度好評だった在宅で作れる自助具シリーズ第2弾として
札幌山の上病院 リハビリテーション部 課長 小林 豪さんをお招きしてお話していただきました。
自助具導入の考え方・作成のポイントから実際の介入例(座薬挿入やコンセント抜き、グリップが
弱い方のリーチャーetc)など内容は多岐に渡りました。
100均やホームセンター(ジョ○○○A○やホー○○○など)に足を運んでアンテナを張って
おくことが大切で、日頃からアイディアのセンスを磨く重要性を教えていただきました。
完成に至るまで何度も試行錯誤を繰り返すなど根気が必要である一方、安価で簡単に作成できる
自助具もいくつかご紹介がありました。
講義の最後に日本作業療法士協会の生活行為工夫情報モデル事業について情報をいただきました。
対象者が不自由さを感じている生活行為の課題解決に向けた工夫情報を当事者や関係者について
幅広く提供するもので、どのような自助具があるか閲覧することができます。
生活の拡大に向けた情報が掲載されておりますので、お時間のある時にご覧いただき、
良い自助具を作成された方は事例登録いただければとお話がありました。
講義後は参加者同士でグループワークを行いました。
小林さんが作成した自助具を実際に見せていただき、自分の職場でも作れるか?
どんな物を作成できるか?作り方や費用は?など各テーブルで熱く議論されていました。
明日からなにか作成してみようとモチベーションをもらえた方も多かったのではないでしょうか。
今後も定期的に研修会を開催しますので、ご都合の着く方はご参加お待ちしております。
参加された方々、おつかれさまでした。
【参加された方の声】
・自助具の加工方法等を考えさせられた。また、利用者の為に何か出来ることがあるなと思いました。
・今まで自助具等を作成したことはなかったが、実際に作成した物や作り方を見て自分でもチャレンジ
してみたいと思った。
・具体的な内容が多く、実際の物を手に取って見られたので参考になりました。
・自分にはない考えを聞くことができました。とても勉強になりました。
平成29年度 第2回 地域リハビリを学ぶ会
介護報酬改定 ~地域リハビリテーションに求められるもの~
2018.3.22(Thu) 19:00~20:30 参加者45名
講師:長尾 俊さん
介護老人保健施設 エル・クォール平和 理学療法士
今回は4月からの介護報酬改定の動向について、介護老人保健施設エル・クォール平和の理学療法士 長尾 俊さんに講義していただきました。
厚生労働省の通知から介護老人保健施設、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、訪問看護の変更点について説明していただきました。介護老人保健施設が従来請け負っていた長期療養や生活施設としての機能を、新たに設立した介護医療院が担うことになりました。そのため、介護老人保健施設の役割として介護保険法に在宅支援・在宅復帰と明示され、在宅復帰への中間施設としての認識が必要となります。現状では老人保健施設での長期入所の方が多いため、在宅支援へとつなげつつ、短期入所療養介護を受け入れていかなければいけないかを検討していくなど厳しい状況が予想されました。通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションは、どちらも介護報酬が減算となりますが、リハビリテーションマネジメント加算が細分化され追加されております。従来のリハビリテーションマネジメント加算の算定率は低い状態です。厚生労働省からの期待値が高いと予測されます。しかし、リハビリテーションマネジメントを取得していくためには医師の参加が不可欠であり、どのようにして医師の協力を得ていくかを検討していくかが重要だと感じました。
総括として今回の介護報酬改定は全体的に地域において、リハビリ職にとっては厳しい条件となると考えられます。しかし、マイナスに考えずに他職種と連携して協力する必要があり、その情報共有のためにメーリングリストなどを活用して、地域ネットワークを広げていく必要がありました。
今後も研修会を開催していきますので、お気軽にご参加いただけたら幸いです。また地域に携わる者として、情報コミュニケーションの場としてもご利用いただければ幸いです。
平成29年度 第1回 地域リハビリを学ぶ会
簡単!在宅で作れる!オリジナル福祉用具・自助具
2017.10.12(Thu) 19:00~20:30 参加者27名
講師:山田 祐介さん
札幌山の上病院 訪問リハステーション 作業療法士
今年度より白石・厚別・清田・江別・北広島・恵庭・千歳地区のミニリハ連を
『地域リハビリを学ぶ会』と改め勉強会を企画することになりました。
今回は記念すべき第1回として、オリジナル福祉用具・自助具を作るというテーマで札幌山の上病院の作業療法士、山田 祐介さんにご講義していただきました。
既存の福祉用具や自助具では生活課題の解決が困難な方に、用具に一工夫することにより生活し易くなるということについてハッと気付かせられる内容でした。
しかし、すぐに良いアイデアが浮かぶとは限らず普段から日曜大工や100円均一のショップに通い
この素材はこんな時に使えるな!
このジョイントは何かに応用できそうだ!
など手に取って情報収集していくことや、用具のイメージがあっても設計や形にするまでは試行錯誤を繰り返し、利用者さんや職場の同僚の意見も取り入れながら作製することが大切であることを学びました。
また、安全性の検証については、万が一の事故が起きないよう、生活のどのような場面で使用するのか?また、何キロまでなら大丈夫など、ルールを作る事も必要とのことでした。
山田さんのお話し後に、参加者でグループワークを行いました。実際の物を見て、うちの職場でも作れるか?普段どのように対応しているか?
など話し合われていました。
また、困っている事例について山田さんに質問していたグループもあり、有意義な時間だったと思います。
本会の総括で山田さんから自助具を作ってみるのは、趣味の領域に近いとお話しされ、楽しみながら作る事も大切と思いました。
患者さんや利用者さんの生活が少しでも楽に行えるよう用具の使用について検討することは多々あると思いますが、既存の用具に一工夫することや、新たな用具を作ってみるという発想があると、アプローチの幅が広がると思いました。
休日はホー○ックやダ○ソー、ジョ○フル○―ケーに行く機会が増えそうです。
本会ではお子さん連れの方も参加しやすいようキッズスペースも設けていますので、お気軽にご参加ください。